この記事の要点
高齢の親が電話に出ないときは、すぐに最悪の事態を想像するのではなく、「いつもの生活リズム」「最後に連絡が取れた時間」「外出予定」などを順番に確認します。
離れて暮らしている場合は、電話だけに頼らず、メッセージ、家電や生活の小さなサイン、近くに住む人、見守りサービスなど、複数の確認方法を持っておくと安心です。
大切なのは、監視することではなく、親本人の生活を尊重しながら「何かあったときに気づける仕組み」を作っておくことだと思います。
電話に出ない。それだけで不安になる
離れて暮らす高齢の親に電話をかけても、出ない。
ただ買い物に出ているだけかもしれない。
お風呂に入っているのかもしれない。
テレビを見ていて電話に気づかなかっただけかもしれない。
頭ではそう分かっていても、遠くに住んでいるとすぐに確認しに行けません。
「何かあったのでは?」
一度そう考え始めると、不安はどんどん大きくなります。
私自身、離れて暮らす親との連絡について考えるようになってから、「毎日電話すれば安心」という単純な話ではないことに気づきました。
電話に出ないたびに心配する生活は、見守る側にも負担になります。
そこで考えるようになったのが、
「電話以外にも、小さなサインを持っておく」
という方法です。
まずは「いつもと違うか」を確認する
電話に出ないとき、最初に確認したいのは「いつもと違うことが起きているか」です。
たとえば、
・普段なら電話に出る時間なのか
・外出する予定はなかったか
・前回いつ連絡が取れたか
・メッセージは既読になっているか
・今日は病院や買い物の予定がなかったか
などです。
一度電話に出なかっただけなら、特別なことではない場合もあります。
問題は、
「普段なら必ず連絡が取れるのに、今日は何時間も反応がない」
など、いつもの生活パターンと違う場合です。
見守りを考えるときは、機械を導入する前に、まず親の普段の生活リズムを知っておくことも大切だと思います。
電話だけを見守り手段にしない
遠距離で暮らしていると、つい電話が「無事を確認する唯一の方法」になりがちです。
でも、電話だけに頼ると、
出ない
↓
心配する
↓
何度も電話する
↓
さらに不安になる
という状態になりやすくなります。
そこで、電話以外にも「元気に生活していることが分かる小さなサイン」をいくつか作っておくとよさそうです。
たとえば、
・LINEなどのメッセージ
・スマート家電
・人感センサー
・電気や家電の使用状況
・宅配や買い物
・見守りサービス
・近所に住む人との連絡
などがあります。
全部を導入する必要はありません。
「電話+もう一つ」
くらいからでも十分だと思います。
見守りカメラが合わない人もいる
高齢の親を遠距離から見守る方法として、最初に思いつくものの一つが見守りカメラです。
ただ、カメラを家の中に置かれることを嫌がる人もいます。
安全のためとはいえ、
「ずっと見られているようで嫌」
と感じるのであれば、その方法がその家庭に合っているとは限りません。
見守る側にとって安心でも、見守られる側にとってストレスになってしまえば長く続けにくいからです。
だからSotto Linkでは、
「どれだけ詳しく見られるか」
よりも、
「本人が嫌がらずに続けられるか」
を大切にしたいと思っています。
「何時間連絡がなければ次に動くか」を決めておく
意外と大切なのが、自分なりのルールを決めておくことです。
たとえば、
最初の電話に出ない
↓
少し時間をあけてもう一度連絡
↓
メッセージを送る
↓
ほかの生活サインを確認
↓
それでも長時間反応がない場合は次の確認方法へ
というように、順番を作っておきます。
そうすれば、電話に出なかった瞬間に毎回ゼロから判断する必要がありません。
もちろん、具体的に危険が疑われる状況や、普段と明らかに違う状態がある場合は、このような順番を待たず、近くの人や必要な公的機関・緊急窓口への連絡を優先します。
親を見守りながら、自分の生活も守る
遠距離で親を見守っていると、どうしても親の安全ばかりを考えてしまいます。
でも、見守る側にも仕事や生活があります。
そして、見守っている自分自身も一人暮らしという人は少なくないと思います。
私自身、
「親に何かあったらどうしよう」
と考える一方で、
「では、自分に何かあったときは誰が気づくのだろう?」
とも考えるようになりました。
高齢の親だけが「見守られる側」なのではなく、離れて暮らす家族も含めて、お互いに安心して暮らせる仕組みを作る。
それがSotto Linkで考えていきたいテーマです。
見守ることと監視することは違う
見守りについて調べていると、さまざまな機器やサービスがあります。
でも、機能が多ければ多いほどいいとは限りません。
24時間細かく把握するより、
「今日もいつもの生活をしているらしい」
と分かるくらいの距離感で十分な家庭もあります。
家族だからこそ、近づきすぎないことも必要です。
離れていても、そっとつながっている。
Sotto Linkでは、そんな「ゆるい見守り」の方法を、実際に試したことや調べたことを交えながら記録していきます。
よくある質問
高齢の親が電話に出ないと、すぐ確認に行くべきですか?
普段の生活パターンや最後に連絡が取れた時間によって判断は変わります。一度電話に出なかっただけで異常とは限りません。普段との違いを確認しながら、あらかじめ家族で確認手順を決めておくと安心です。
見守りカメラを嫌がる場合はどうすればいいですか?
カメラ以外にも、人感センサー、家電の使用状況、メッセージ、見守りサービスなどの方法があります。本人が抵抗なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
遠距離の見守りで一番大切なことは何ですか?
一つの方法だけに頼らないことです。電話だけではなく、複数の小さな確認方法を組み合わせておくと、家族側の不安も減らしやすくなります。
まとめ
遠距離で暮らす高齢の親を見守るとき、「何かあったらどうしよう」という不安を完全になくすことは難しいと思います。
だからこそ、
・普段の生活リズムを知る
・電話以外のサインを持つ
・確認する順番を決める
・本人が嫌がらない方法を選ぶ
という小さな仕組みを作っておく。
それだけでも、毎回の不安は少し小さくできるかもしれません。
Sotto Linkではこれから、離れて暮らす親の見守りだけでなく、一人暮らしを安心して続けるための道具やサービス、スマートホーム、防災なども実際に試しながら紹介していきます。
離れていても、そっとつながる。
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